生成AIの学習元としてのストックイラスト

2024年4月はじめ、ストックサイトPIXTAから登録クリエータに通達があり、ちょっとした騒ぎになりました。
PIXTAのイラスト素材は、今後はAIイラストの学習元素材としても販売されるようになり、同意しない場合は申請が必要、とのこと。

生成AIのイメージ私が登録しているもう一つのサイト、AdobeStockでは、すでにAI学習元として登録イラストが使われています。
こちらは、オプトアウト申請はできるのかなと思っている間に、早々と「AI使用報酬」が振り込まれ、なし崩し的に始まってしまった印象でした。
ただ、さすがにオプトアウトできないことはないだろう、申請機会を見逃してしまったかなと思っていたのですよね。

それがPIXTA通達の翌日、Firefly1周年イベントの質疑応答のページで、オプトアウト申請はできないということが明記されました

拒否権もないとは☹️
登録時にはない使用用途なので、すでに出ているものに関してオプトアウトできないというのは、かなりevilではないかと。Adobeは好きなのでショックでした。

生成AIとクリエーターレディメイドの画像は生成AIで事足りるようになり、明らかにストックイラストの需要は減っています。
他のクリエータや生成AIと差別化できるようなイラストを考えて登録しても、それが生成AIの餌となり、生成AIは進化し、こちらの首は締まる…どんな地獄ですかと💀

今回のことで強く思ったのは、Adobeにとってストックはあくまでも素材で、それを使って創作をするのがクリエータだということ。
Adobeはクリエータの味方だというけれど、素材だけ作っていては、Adobeのいうクリエータにはなれないんですよね。

「イラスト素材」なんだから当たり前だと言われそうだけど。
自分の制作を見直すいい機会にはなりました。

そういうわけで、AdobeStockは全部取り下げるか、ストックイラスト自体どうするか、最近深く悩んでいるのですが、なかなか答えが出ません。
とりあえずオプトアウト権ができるまでAdobeStockへの登録はやめ、ストックイラスト自体も、出すにしてもテーマを絞ろうと思っています。

ネットにアップした時点で全てAIの餌になるから一緒だという話もわかるのですが、とりあえずの意思表示として…

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