Adobe Animateの自動リップシンクを使ってみたくて、既存のイラストを加工して口パクムービーを作りました。
↓できたものは、音声を削除して口パクのみでストックに回しました。既存の派生なので、今回はAdobeStockに、医者・警官それぞれ男女別で登録してあります。
以下はAnimateでのリップシンク機能についてのメモです。
口をパクパクするのは、
- いろいろな口の形を各フレームに入れたシンボルを作る
- 音声に合わせてキーフレームを打つ
- 口のシンボルに対し、音に対応したフレームに表示を切り替える(シンボルオブジェクトのプロパティ>ループ>単一フレームを指定>フレーム番号を変更)
という作業で作るのですが、このうち2と3を自動でやってくれるのが自動リップシンクです。(以前作った口パクムービーは手動です)
■いい点
- 自分で発声を確認しつつ、キーフレームを打って対象シンボルのフレーム番号を指定…という作業を、全部やらなくて良くなる。キーフレームを打ってくれるだけでも便利かも。
■微妙な点
- 口の形が英語準拠で、指定する音声に子音がたくさん含まれていて数が多い。日本語なら母音の5つだけでもいけるのに💦
- 日本語の発音の中で微妙な子音が認識されるのか、ちょっと動きすぎだったり、変なところで口が動く。
- 常に連動しているわけではないので、音声を入れ替えた場合、キーフレームを削除して最初からやり直し。
あくまでも「作業を楽にしてくれる機能」、手動で修正を入れる前提で、作業前に大まかに目安となるキーフレームを打ってくれる機能だと思えばいいかと思います。
リップシンクの設定は、私は以下の目安で口の形を設定しました。
話者の発音の癖もあると思うので、毎回最初にチェックしないといけないかも。
一つの音声に対応する音が多いので、シンボル内に目もいれて、まばたきも一緒に組み込みました。
- 無声:m,d,e
- あ:ah,oh,d,m
- い:ee,d,
- う:woo,
- え:uh,d,
- お:uh,l,
短い音声なら手動のほうが早いかもしれないですが、長い音声の場合はだいぶ楽かもしれません。でもやっぱり、日本語準拠だったらもっと正確だったかなあと残念ですね。
十数年前に、大量の口パク教材ムービーを徹夜でやったことがあるんですが、あのときこれがあれば…